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2017.7.12 PRESS RELEASE

7月10日(月)「石巻市におけるインバウンド向け新たな情報発信事業について」記者会見を開催いたしました。

7月10日石巻市役所 庁議室にて、石巻市・株式会社ジェイティップス・株式会社イトナブによる三者合同の記者会見を開催いたしました。
多くの報道関係者にお集まりいただき、「ISHINOMAKI TRAVEL SIM」プロジェクトの概要についてご説明いたしました。
2018年1月のリリースを目指して、いよいよプロジェクトが本格スタート!
三者それぞれの得意分野を活かし、外国人観光客の皆様に快適なインターネット通信環境の提供を通じて、さまざまな「石巻のおもてなし」をお届けしていきます。

三者コメント

市長亀山 紘Hiroshi Kameyama

インバウンド向けSIM(シム)カード
配布の取組みについて

この度、インターネットメディア業界等で御活躍の株式会社ジェイティップス様と、市内において、優秀なIT技術者の育成とITを活用した石巻の魅力発信に注力されている株式会社イトナブ様との共同で、来年、入港が予定される大型客船で本市を訪れる大勢の外国人観光客の皆様に無料のSIMカードを配布する“石巻 トラベル SIM”のプロジェクトに取組む運びとなりました。

この取組みでは、滞在期間中に良好なインターネット接続環境を提供するだけに留まらず、さまざまなアイデアとICTを駆使したWebアプリケーションを通じて、本市の多彩な魅力を十分堪能してもらいます。また、配布するSIMカードにも、例えば、本市の魅力の1つでもあり外国人の皆様にも馴染みやすい「マンガ」を活用する等、プレミアム感を演出した魅力あるものにして行きたいと考えております。

全国の自治体においても、さまざまなインバウンド対策に取組まれていることと思いますが、この類を見ないインパクトある新しいサービス「石巻 トラベル SIM」で、ICTを活用したきめ細かい“おもてなし”による国内外への発信が、本市への外国人旅行客誘致の起爆剤となり、更には、さまざまなアイデアを駆使したユーザー向けアプリケーションの開発等による地元IT企業の底上げと、人材育成に繋がる取組みになることを期待しています。

それでは、同席されております株式会社ジェイティップスの川口代表取締役及び株式会社イトナブの古山代表取締役から、本取組みの詳細について紹介いたします。

株式会社ジェイティップス
代表取締役川口 環Tamaki Kawaguchi

インバウンド向けSIM(シム)カード「石巻 トラベル SIM」とは “石巻 トラベル SIM”は、石巻市を訪れる外国人旅行客の皆様限定の「無料SIMカード」です。快適なインターネット環境の提供を通じて、石巻のさまざまな「おもてなし」をお届けいたします。
外国人旅行客は石巻駅、観光案内所、石ノ森漫画館などの配布場所でこのSIMカードを受け取り、スマートフォンやタブレット等の携帯端末に差し込んで簡単な設定(アクティベーション)をすれば、すぐに安定したインターネット通信が可能になります。多言語対応の専用Webサイトを公開し、設定方法をわかりやすく解説するとともに、石巻市の観光スポットやグルメ情報など、外国人旅行客に役立つ有益なコンテンツや周遊を手助けするさまざまなアプリケーションを用意します。
例えば、ガイドブックには載っていない穴場の美しい景観を集めたフォトギャラリーMAP、滞在中に開催される行事やイベントのカレンダー、ポイントが石巻名産品に交換できるスタンプラリー、飲食店やお土産屋ですぐに使える会話集など、既に石巻ローカルならではのバラエティに富んだいくつものアイデアが検討されています。
「石巻 トラベル SIM」を入口に石巻観光に役立つ情報や多彩な魅力に触れていただくキッカケになればと考えております。

「石巻 トラベル SIM」プロジェクトの背景と目的 総務省と観光庁が今年1月に発表した「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関する現状調査」によれば、「旅行中困ったこと」(複数回答)の結果は「無料公衆無線LAN環境」(46.6%)で、「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)」(35.7%)、「多言語表示(観光案内板等)」(20.2%)、「多言語地図、パンフレットの入手場所が少ない」(18.8%)、と続いており、「インターネット通信」と「コミュニケーション」の二大不満が浮き彫りになりました。一方アジア、欧州、北米など海外においては、WiFiにつづいて日常的にSIMカードを利用しており、馴染み深い通信方法であることから、WiFiが整備できていないエリアを補完するための有効手段として採用されたものです。言語が通じにくい旅行地であるからこそ、しっかりとしたインターネット接続環境を提供すべきとの石巻市さんの想いによるものから実現に漕ぎつけました。
また「石巻 トラベル SIM」は、一義的に無料でSIMカードを配布し、通信課題を解消することだけを目的としたものではございません。SIMカードからいつでもアクセスできる特設Webサイトや専用アプリケーション等のICT活用により、石巻市のことを深く知っていただき、十分に満喫していただくことを主眼に置いています。外国人旅行者の円滑で快適な環境づくりは、滞在中の市民との友好なコミュニケーション機会の創出にもつながるものと手応えを感じております。

期待される効果と可能性について SIMカードによってつながる特設Webサイトと専用アプリケーションが、外国人旅行者のよき観光ガイドとなり、従来に比べて市内における回遊性が大きく高まるものと見ております。食・文化・風土への理解向上や精神的な高揚から一定の経済効果も期待され、その点においては観光を通じた地域振興にもつながるものと思われます。
またこうした有意義で楽しい体験は、画像付きのコメントでたちまちSNSから自国の友人や関係者に広く波及され、「石巻のおもてなし」を世界へ発信する好機となります。外国人旅行者の方々お一人お一人が、自ら「石巻市の親善大使」としてPRしてくださるという流れです。
まだ前例がないこの「石巻 トラベル SIM」プロジェクトは、さまざまな拡張性や可能性を秘めており、地方都市における外国人旅行客誘致の成功事例として三者でしっかりと育てていきたいと考えております。

弊社ジェイティップス社の役割について 弊社は、東京原宿を拠点するWebインテグレーターです。
インターネット業界の勃興期から約16年間さまざまWebサイト構築やWebマーケティングに携わって参りました。
石巻市様、株式会社イトナブ様と三者共同の当プロジェクトにおいて、弊社は主に「SIM管理システムの開発」・「特設Webサイトの構築」を担当させていただきます。例えるならば、システムの器(うつわ)にあたる部分を弊社が受け持ち、それに添える料理を株式会社イトナブさんにつくっていただくようなイメージです。そして料理をもてなすお店が石巻市です。
東京からの参画になりますが、長年の実践経験を活かして、攻守ともに広く、深く、お手伝いをしたいと考えております。

一般社団法人イトナブ石巻
株式会社イトナブ
代表理事/代表古山 隆幸Takayuki Furuyama

この度、石巻トラベルSIMの取り組みを盛り上げるため、SIMカードを活用したインバウンド観光客向けのサービスアイデアを競うアイディアソンを開催することとなりました。
アイディアソンとは、開催期間の間、特定のテーマについてチームごとにアイデアを出し合い、共同作業で問題解決を図る催しです。
今回のアイデアソンは、7月22日(土)に石巻市の北上地区にあります古民家を改装したIT人材育成の拠点「ギークファクトリー」において、石巻市内のIT技術者を目指す若者たち、石巻市外からくる石巻に興味のある若者たちを中心に開催することとなりました。参加者は随時募集をしておりますので、メディアの皆様におかれましては広く皆様に知っていただけますようご協力を宜しくお願いいたします。参加の応募方法などにつきましては、本日お渡ししております資料に記載をしております。
私どもは、今回石巻市内で「石巻トラベルSIM」の取り組みを実施することにより、インバウンド観光客の方がインターネット環境にアクセスしやすくなり、石巻の魅力を中心とした観光、交通手段、飲食、お土産、震災伝承など、選りすぐられたたくさんの情報を簡単かつ分かりやすく受け取ることができるようになると考えております。また、石巻市や市内に位置する事業者におきましても、いままで知ることが難しかったインバウンド観光客の皆様の嗜好や興味を正確に把握する一助となり、より効果的なプロモーションや商品提供を行なうことができるようになります。さらには、SNSとの連携を行なうことで、石巻で「石巻トラベルSIM」をご利用になったインバウンド観光客の皆様一人一人が、いわば石巻の観光大使として石巻の魅力を広げていっていただけるようなそんな取り組みにしていきたいと考えております。
今回のアイデアソンでは、ただいま述べましたような、「石巻トラベルSIM」のプラットフォームを効果的に活用できるアイディアを市民参加型のアイディアソンにて出し合い、よりインバウンド観光客の皆様に石巻の魅力を知ってもらうサービスを作っていければと考えています。

株式会社イトナブとしましても、運営している石巻の情報サイトMAKIZINE(http://makizine.com/)の情報をベースに、情報の閲覧・アクティビティーの予約などがスムーズできるアプリケーションを開発予定です。また、石巻のお土産などがそのアプリ内で購入できる仕組みなどについても導入を検討しております。
こういったアプリケーションには、英語を話すことができない石巻の住民の方であっても日本語でのコミュニケーションが取れないインバウンド観光客の方と簡単なコミュニケーションが取れる仕組みの実装も考えており、インバウンド観光客と石巻の地域住民の方々がより関係を深めていけるコミュニケーションツールとしても役立ててほしいと思っております。

【補足】 イトナブとは イトナブとは「IT」×「イノベーション」×「営む」×「学ぶ」の造語です。 石巻の次世代を担う若者を対象にソフトウェア開発やウェブデザインを学ぶ拠点と機会を提供し、地域産業×ITという観点から雇用促進、職業訓練ができる環境づくりを目指しております。

■イトナブ石巻のはじまり 石巻は震災以前より産業が少なく、若者が地元に残りたいと思っても仕事を選択する事ができず、結果、地元を離れざるをえない状況がありました。その後、2011年3月11日に東日本大震災が起こり、多くの犠牲と被害がありました。それから2年と数ヶ月がたったいま、地域の皆様や企業、行政、沢山のボランティアの方の努力の結果、石巻は震災以前の石巻を超える街へと進化をし始めていると思います。そして、これからは地元に残る若者達が新しいフィールドを自分達の力で築いて行くべきだと感じ、活動をしております。

■イトナブ石巻のこれから 〜若者が地元に居続けられる環境づくり〜 地方都市はたくさんの問題を抱えているのが実情です。もちろん石巻市もそのひとつの街です。そういった中、イトナブ石巻としては、「若者の地元離れ」をITの力で少しでも減らし、1人でも2人でも地元に残れる環境づくりをしたいと考えております。
地元は好きだけれど、やりたい仕事がない。もっと触発される環境に足を踏み出したい。そういった若者達に石巻で活躍できる環境を提供していくことがイトナブ石巻の使命だと考えています。
今回のプロジェクトは、短期間ではなく継続的に石巻市にIT産業を根付かせ、「受託」ではなく「オリジナル」のサービスが生み出す能力をもった開発者集団が生まれ、そして集まる場所にしたいと考えております。
ちいさくとも歯車が回り始め、それを止める事なく回し続けることができれば、いつか必ず大きな歯車が動くと信じて邁進をしております。
1人のスーパースターの周りには多くのプレイヤーが集まります。そこからまた、次のスーパースターが育っていきます。そういった次世代を育てていけるスーパースターを少しでも多く育て、石巻に新しい産業を作りたいと思います。

〜これまで学んできた子が、次の世代に伝え続ける〜 今はまだ石巻に関心をもってくれる人が沢山の事を与えてくれます。けれど、いつか自立しなくてはいけません。持続的な活動のためには、街の中で自活できる循環システムを作らなければいけません。だからこそ、「教わったら、次の世代に教える」という事が大切なのではないかと考え、若者が若者に教えるという活動方法をとっております。
これにより、教わる側は自分たちに年齢が近い子に教えてもらうことで「自分だってこうなれるんだ!」と前向きに取り組むことができ、 教える学生は改めてこれまで学んだ技術の復習だけでなく「どうやったら学びやすいだろう」など試行錯誤をする事となって新たな学びを得ることができ、学ぶ側も教える側も相互に成長できるという相乗効果を得られております。